Modified: Thursday, November 27, 2003

2003年6月の日記ぢゃないけど

2003/06/28(土)マニアックな米屋5

マニアックな米屋の第5話。私はこの米屋にコントをしに来たのだろうか?そんな錯覚まで起こりそうだ。店主らしき彼は店の奥からイスを運んできて「どうぞこちらでお待ち下さい。少々お時間をいただきます。」と言うと別室の作業場に消えた。そのイスも、微妙に中途半端な角度に置かれていてたいへん気になるし、いろんなことが頭を巡る。店内を見渡すと、昨年収穫した稲穂そのものや、米の栽培の様子や収穫時の写真、古代米と呼ばれる赤い米なども展示してある。想像通りにマニアックであることは感じ始めていたが、忘れていたことがひとつあった。それは、彼が何度も連発した「お時間いただければ」の言葉であった。想像以上に時間がかかる。10分近くかかったと思う。やっとこさ作業場から戻ってきた彼であったが、「もう少しかなあ?ちょっと黒いかなあ?」などと、ブツブツつぶやいている。「このぐらいの色でいいですか?」と精米した米を私に見せながらブツブツ言っている。どうも満足している様子ではない。「機械に五分(ぶ)とか三分(ぶ)とかの目盛りがあるわけじゃないんです。(スーパーや家庭用の自動精米器を否定している様子。)むずかしいんです。なんちゃらかんちゃら(覚えていない)の量と、どうたらこうたら(むずかしい何か)のスピードを微妙に調整してるんです。スピードを上げすぎると胚芽が飛んじゃうし、品種によっても違うし、産地によっても、また季節によっても違うんです。むずかしいんです。」どうやらむずかしいということだけは解ったが、そんなこと言われましても。コントが続いているのか?まだ続きます。

2003/06/27(金)マニアックな米屋4

マニアックな米屋の第4話。「こちらのヒトメボレでいいと思いますよ。たいへんおいしいお米です。」と、今度は半ば強引な感じである。私はもう「どうにでもして〜」状態になり始めていて仕方なく(?)勧められるままに注文することにした。すると今度はグラスに入った玄米のサンプルと五分搗き米のサンプルを持ち出してきて説明を始めた。説明の中身としては・・・三分搗きとか五分搗きとか言っても、絶対的な基準があるわけではない。このサンプルぐらいの色で良いかどうか?胚芽の部分を残して欲しいかどうか?と、いうような内容だった。私は胚芽に関しては特にこだわりもなかったので返事に少し躊躇していると、彼はメモ帳を出してイラストを描き始めた。「胚芽というのは・・・」と説明し始めるではないか。そんなこと解ってるんだけどなあ。と思いながらうなずいているしか仕方がなかったのだが、その絵がめちゃめちゃ下手なのだ。もう、何でもいいから早くして欲しい私は「胚芽を残したそうな彼の気持ち」を察したつもりで「じゃあ、胚芽残して下さい。」とお願いした。ところが、その彼の答えは「むずかしいんですよねえ。」いったいこの米屋どうなってんの?つづく。

2003/06/25(水)マニアックな米屋3

マニアックな米屋の話の第3話。「どの米でも五分搗きにするって言ったじゃあねえかああ!!」と、心の中で思い切り叫んでいたら、その米穀店の店主らしき男性も、私が少々「カチン」と来ている様子を察したのか「こちらの一番安いお米でもいいと思いますよ。」と言いながら「ヒトメボレ80+コシヒカリ20」というところを指さした。はじめからそう言えばいいじゃないか!と思ったが、実際のところ、私の先入観念として「ブレンド米は単一品種米より下」というイメージがあったので、「これって、ブレンド米ですか?」と聞くと、彼は口調を強くして「ただグレードを上げるためのブレンドではありません。食味を上げるためのブレンドなんです。おいしくするためのブレンドなんです。」とはっきりと主張した。その一生懸命さには私の心を決定するに余りあるものがあったので、「じゃあ、それを3kg、五分搗きにして下さい。」と注文した。すると今度は「3kg程度だとちょっとブレンドは出来ないんですが・・」と言うではないか。おいおい、お前、今、「おいしくするためにブレンドする。」って言うたんちゃうんかい?!ええ?どういうこっちゃ!またつづきます。

2003/06/24(火)マニアックな米屋2

マニアックな米屋の話の続き。その米穀店の店主らしき男性は私に米の価格表(コピー)を手渡し「どのお米でも少しお時間いただければ五分搗き(ごぶづき)にしますよ。」と機嫌良さげである。そんなにたくさんの種類があるわけでもないが、どういう基準で選んで良いのか解らない。価格表の上の方は値段も高く、「無農薬」などという文字が燦然と輝いている。「合鴨農法」などとも書いてある。水田に植えられた稲の間を小さな黄色いアヒルが泳いでいる光景が浮かんで楽しくなってしまうが、今はそんな想像を楽しんでいる場合ではない。とりあえず「五分搗きのお米にするのに、おすすめはありますか?」と聞いてみた。が、「五分搗きだったらどのお米でもおいしいと思いますよ。少しお時間いただければどのお米でも五分搗きにします。」と、同じことをアピールするばかりである。だんだん考えるのが面倒になってきたので表の真ん中あたりにある、価格も中間ぐらいのひとつを指さして「じゃあ、これを」と注文した。すると、「あっ、これは期間限定商品です。ここにも書いてあるんですが、こちらの商品は・・・」と、説明を始めた。「今、どの米でも五分搗きにするって言ったじゃあねえかああ!!」と、心の中で思い切り叫んでいた。あくまでも心の中で。つづく。

2003/06/20(金)マニアックな米屋1

自宅近くにマニアックな米屋を見つけた。「生産農家と提携した米」とか書いてある。営業はしている様子で、数種類の3kg程度の米の袋が丁寧に積まれた店内であるが、そのガラス戸は閉じられ、「うちはマニアックです!」というにおいをぷんぷん匂わせている。昨日、勇気を出してその店に入ってみることにした。ガラス戸を開けると「ピンポーン」と電子音が鳴り、「ハーイ」という返事が店の奥から聞こえた。並べられた数種の米の品種や価格などを見ていると、現れた店主らしき男性は開口一番「農家との提携米なのでスーパーなどよりも高いですよ。」と言ったのだ。それは言い換えれば「お前のようなヤツの来るところではない!」ということなのか?と、ちょっとカチンと来てしまったが、気を取り直して「5分搗き(ごぶづき)のお米が欲しいのですが」と言うと、「お時間いただければ、どのお米でも5分搗きにしますよ。どれにしましょうか?」と、急に商売意欲満々になった。長くなりそうなので次回に続きます。

2003/06/16(月)さすがだ!K-1

今月のはじめ頃から、強烈なのどの痛みと咳に悩まされていた。この季節の風邪は始末が悪い。熱はなかったが、なんだか薄ら寒かったり、蒸し暑くて汗をかいたりで、疲れてしかたがなかった。もちろん医者にも行った。適当な(?)咳止めやら数種の薬を処方してくれたが根本的な治療には至らなかった。医者に頼み込んで抗生物質をもらったが、 結局こじらせてしまい、抗生物質を飲んでからも1週間かかってしまった。 体を休めるように努力し、体を冷やさないようにつとめ、栄養のあるものを選んで摂った。 仕事柄、のどはたいへん大事なのだが、これも仕事柄、声を出さないわけにはいかず、あり得ないことながら「このまま治らなかったらどうしよう?」などと、要らぬ心配で落ち込んでもいた。昨日、奮発してサーロインステーキを食い、待望の「K-1パリ大会」をTVで見た。期待通りの盛り上がりでTVを見ながら叫んでしまっていた。ふと気がつくと、全くのどが痛くない。さすがだ!やっぱりK-1はすごいぞ。さらに高い肉を食ったので、いつもより調子がいいぞ。

2003/06/13(金)捜し物はどこですか

昨年の終わり頃にコンパクトカメラを買った。その時はなぜかデジタルカメラにしようとは思わなかった。グイーンと伸びるズームもたいへん気に入って「やっぱりカメラはアナログ。35mmのフィルムでしょう。」と自分を納得させるように高性能な新型のコンパクトカメラを買った。たいへん気に入っていたつもりなのだが、想像以上にデジタルカメラの性能がアップしていたようで、まわりから「何で今さらフィルムなの?」などの意見も多く聞いた。後悔というほどではないが、「やっぱりデジタルにしとけばよかったかなあ」と、ちょっと後ろ向きに迷った。これがいけなかった。そのコンパクトカメラがどこかに行ってしまった。どこを、いくら探しても見つからない。どこかに持って出た記憶もない。迷った私が悪かった。ごめん!「デジタルにしとけばよかった」なんて、もう絶対言わないから早く出てきておくれ!

2003/06/09(月)よくできた子供

皇太子御成婚10周年とかで、TVで皇室の話題が放送されている。何となく見ていたが、愛子さまはまだ1歳半だとか。しかし「よくできた子供」である。(こんな言い方は失礼なのだろうか?他意はない。)1歳に成るか成らないかの頃から、まわりに(というか、国民に?かな?)手を振って歓声に応えている。泣いている映像はほとんど見たことがない。本当にすばらしく「よくできた子供」だと思う。最近はTVカメラを意識したような、みんなが歓ぶ動きまで見せるサービスぶりである。以前に「A.I.(エーアイ)」という映画をレンタルビデオで見て、かなりがっかりしたことがあったが、あの映画の人工ロボットは完全にプログラムのミスだ。「A.I.」なら「A.I.」らしく、もっと「よくできた子供」であるべきで、出来れば愛子さまぐらいに「よくできた子供」であって欲しい。愛子さまは「A.I.koさま」と綴れるが他意はない。しかしホントに「よくできた子供」だと見るたびに思う。

2003/06/06(金)夢につっこんだ

すごくリアルな夢を見た。登場人物や風景などもすごくはっきりしていた。夢の中で何度も「これって夢?」って聞いた。誰もが「夢じゃない」と答えたので信じた。そのうちに時代がどんどん過去に戻っているのを感じた。それにつれて風景なども変わった。「映画みたいだな。」と夢の中でも感じた。「今、時代はいつ頃なんだろう?」と思って、道行く人に「今年は何年でしたっけ?」などというとぼけた質問をしてみた。すると「昭和天皇が即位されたので、昭和元年です。」という答え。い、いくらなんでも「それはないやろ!」と、つっこんでしまった。

2003/06/01(月)阪神ファンじゃないんだけど

大阪出身だというだけで「やっぱり阪神ファンですか?」と聞かれる。私は阪神ファンではない。もとより野球が嫌いだ。というか、テレビの野球放送が嫌いだ。「4/21の日記ぢゃないけど」にあるような、ビデオの留守録の問題とか、好きな番組が中止になったりするというところにその根元がある。ところがである。最近阪神タイガースが気になって仕方がない。さすがにリアルタイムの野球放送を見る気にはならないが、プロ野球ニュースの結果は見てしまう。セ・リーグ単独トップで強いのだが、それだけではない。試合がおもしろいのだ。一昨日の対巨人戦は最終回、2対4の2点ビハインドから逆転するだけでは飽きたらず、11点を入れてしまった。ミスター(長島)の言うところの「えー、いわゆる、メイク・ミラクルですかあ?」を通り越して、まるでマンガである。昨日は同じく最終回に3対2の1点アゲインストから巨人高橋の2ランHRでサヨナラ負け。潔いではないか。ただ、「やはり阪神タイガース」であるので、これがいつまで続くかが心配なところでもある。多くの阪神ファンがそう言い始めている。「今年の阪神はやりまっせー。優勝や優勝!」ではなく、「いやいやまだまだ解らん。これからやこれから!」と、いうことは、私は阪神ファンなのだろうか?いや、それは嫌だ。何だか解らないがそれは勘弁して欲しい。何だか解らないが・・・