Modified: Thursday, November 27, 2003

2003年7月の日記ぢゃないけど

2003/08/01(金)一本取ったりー!

前回から引き続き・・今度は電話においても米屋の先制攻撃に受けながら、指定された時間に私は米屋に向かった。訪れると、すでに米は包装され、領収書まで用意してある。今回、違う種類の米も試してみたくなり、そのことはすでに電話で伝えてあった。領収書には「煌きらめき5分搗き3kg」と書かれている。「何だ、今回はちゃんと5分搗きって書いてあるやん」と思いながら、「前いただいた『ひとめぼれ』と、この『きらめき』ではどういう特徴の違いがありますか?」聞いてみた。すると、店主は「これはコシヒカリ。きらめきっていうのは商品名!」と言いながら紙製パッケージの「煌」の文字を撫でるように触った。おおーーと、ちょっと油断するだけで、またまた激しいジャブが飛んでくる。気を取り直して、米の特徴を質問したのだが、「5分搗きだったら、わかんないですよ。コシヒカリの方が歯ごたえがあるっていうか、もちもちした感じだけど、5分搗きだったら、ほとんどわからないですよ。」と、まるで何でもいいかのような気のない答え。ここはしっかりと反撃しておかねばなるまい。「あのー。僕がここに通って来るのは、他の店で買った5分搗き米より、確実にうまいからなんですけど!」すると店主、一拍おいて、「ああ、ああ、ありがとうございます。」ガッコ、大逆転!一本取ったりー!

2003/07/29(火)米屋・先手を打つ

先月から数回に分けて、「マニアックな米屋」との攻防(ある意味コント)について書いた。「マニアックな米屋・その後」 についてもガッコライブのMCでお話しさせてもらった。かなりの反響で、感想のメールをいただいたり、 「その米はやっぱりうまいですか?」などという質問もされる。もし、私が「みのもんた」だったら、 その米屋の米すべてが完売しているのではないかと思う。(どんなたとえだ?)昨日もその米屋に行った。 (わくわくするでしょ?)今回は店主の指示通り、あらかじめ電話での注文をしてから行くことにした。 初めての電話で、また、名前も伝えてなかったのだが、彼はすぐに私を認識してくれた。しかし、電話においても、 彼はすごい!「また五分搗き米をお願いしたいのですが」と注文すると、完全な無音状態になった。切れたのかと思い 「もーしもーし」と呼びかけると、「ちょっと待って。今から配達があるから、今、ちょっと時間見てるんで・・」 おおーーっと、またも先手必勝の素早い攻撃である。続く。

2003/07/25(金)独り言

世界水泳で日本の北島康介選手が、平泳ぎ100メートルに続いて、200メートルでも世界新記録を出し、ふたつの金メダルを獲得した。日本選手がオリンピックを含めた世界選手権を通じて1大会個人2種目での金メダル獲得は史上初らしい。これはすごいことだ。また、泳いでいる彼も、ガッツポーズの彼も、インタビューの彼も、どれも絵になる格好良さであるとともに、どこかかわいらしさを合わせ持ち、人気がでることは間違いないだろう。やはり「勝ってなんぼ」の商売(?)なんだと思う。さらに「平泳ぎを完全制覇した北島が、来年アテネ五輪の金メダルに限りなく近ずいた。」とのことだが、「また、勝手にルールを変えられちゃうんだろうなあ・・」って思っているのは私だけだろうか?・・・独り言だ。

2003/07/22(火)大人の事情

先月、ウクレレの雑誌(やさしく弾けるウクレレ2003年版親切CDつき・ヤマハミュージックメディア刊)の取材を受け、ヤマハ目黒センターのウクレレ教室の記事が掲載された(7ページに載ってます。)のをきっかけに、「ウクレレの弾き語りの楽譜を書いて欲しい。」との依頼が来た。「がってん承知!」と二つ返事でOKしたのだが、依頼された曲が「銀の龍の背に乗って/中島みゆき」「涙の海で抱かれたい/サザン」「チェッチェッコリ/ガーナ民謡」の3曲。参考音源を聞いてみたが、およそウクレレの弾き語り向きとは思えない。特に「銀の龍の〜」に至ってはキーも難しいし、転調も含まれていて・・「ウクレレ向きじゃないし、どうにもなりましぇん」と編集部に説明したが、「そんなこと分かってるんです。そこをなんとかあ!」とお願いされてしまった。どうやら会社として「今、追い風の中島さんを是非とも応援したい」という大人の事情があるらしい。大人として生きていかねばならない時もあることを最近知った私は「しょうがねえなあ」と、使ったことのなかったウクレレカポを駆使し、なんとかうまく演奏出来るようにアレンジした。「そのかわりにいー」とお願いして、「チェッチェッコリ」に代えて「赤いスイートピー/松田聖子」を書かせてもらった。こちらは以前から生徒さん達にも定評ある、お勧め自信作。いつ発売されるのかは知らないが、自分がアレンジした譜面が出版されるっていうのはなんだかわくわくする。3曲とも頑張って書いたつもりだが、やっぱり「赤いスイートピー」が楽しみだ。頑張って売ってくれよヤマハ!

2003/07/18(金)長渕ですか?

先日のガッコライブのリハーサル時の出来事。以前にも紹介したことがあるが、私はライブ用のギターとしてTAKAMINEという会社のギターを使うことが多い。先日のライブでも2台のTAKAMINE、愛称「白子ちゃん」と「黒子ちゃん」を使用した。すると、ライブハウスのバイト君が、「TAKAMINEにこだわってるんですか?やっぱ、長渕ですか?」と、めっちゃにこにこ顔で、「僕も同士です!」と言わんばかりの雰囲気で話しかけて来た。そういえばTAKAMINEの「長渕モデル」というギターを見たことがある。長渕ファンにとっては「TAKAMINEと言えば長渕」なのかもしれない。私は長渕氏のTVドラマは見ていたが、音楽はほとんど聴いたことがない。長渕氏自身は嫌いではないが、長渕ファンだと思われることは、ちょっぴり心外だ。なぜかよく分からないが、実はとても心外だ。そのバイト君は新人だったようで「今日から入ったんです。」と、ちょっと興奮気味だったようだが・・・ハーモニカホルダーも付けてるし、一見そう見えるのかも知れない。なんかヤだなあ。

2003/07/14(月)もうなってますよう

先週金曜日のガッコライブ。今回はガッコバンドトリオ、男3人で演奏したのだが、お客さんには申し訳ないと思うぐらい、私自身も思い切り楽しませてもらった。記録用に回しているビデオを見ると「ガッコ・フルスロットル」という形容がぴったり!といった感じでしゃべりまくって、後半はギターを弾きまくっている。結局2時間以上演ってしまったのだが、これがほんとに「あっという間」にしか感じないから皆さんも楽しんでいただけたんじゃないかと思う。終わった後はお決まりのように打ち上げがある。あまり時間が無かったが、「めちゃめちゃ上手いおっさんバンドになりたいねん」みたいなことを言ってたら、手伝いに来てくれたアシスタントの男性が「もうなってますよう」と自信たっぷりに言ってくれた。彼は尊敬の意味も込めて正直に答えたのだろうが、「やっぱりおっさんバンドかあ」と妙に納得してしまった。

2003/07/07(月)増えることはあっても

この「日記じゃないけど」の読者も増えているようでうれしい。「ところで、カメラは見つかりましたか?」などと、突然聞かれたりしておもしろい。その答えは「残念ながら未だ見つかりません」だが、その原因は物が多すぎるからに違いない。相変わらず、私の部屋は物であふれかえっている。楽器や機材は増えることはあっても、なかなか減らせる物ではない。CDやビデオテープの類も増えることはあっても、減ることはないと思われる。「何とか整理出来ないか?」と、以前にも書いたが、野口悠紀雄氏著「超整理法」を読んで、少しずつ(ほんのわずか)ではあるが実践している。「捨てる技術」なんて本も読んだ。「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」などという最近のベストセラーも読んだ。結局、こういう本も増えていくばかりで、減らすことは難しいぞお。

2003/07/03(木)マニアックな米屋7

マニアックな米屋の第7話。先程、彼が「もう少し白くしましょうか?」と言ったのは、一度搗いたその米をさらに精米するかどうかを聞いたのだと思っていた。そうではない。新しい3kgを精米したのだ。じゃあ、さっきの3kgは、どこにいくのだろう?と疑問がわく。「さっきのお米を搗き直したんじゃないんですね?」と聞くと、「ダメダメ!そんなことしちゃダメ!そんなことしたら胚芽が全部飛んじゃいます!」と、「バカなこというな!」と言わんばかりの剣幕で、それ以上の質問は出来なかった。しかしながら店主らしき彼は上機嫌で、自ら店のガラス戸を開けて店の外までお見送りをしてくれた。「お若いのに五分搗き米を食べているなんて感心だ。」などというお世辞までふるまうサービスぶりである。見た目ほど若くない私であるので、恥ずかしくもあり、返事もそこそこに退散することにした。家に帰ると、ポケットに領収書があった。米を丁寧に袋詰めした後、「領収書は要りますか?」と、聞きながら、もう「今にも書き始めん」としていて、ほとんど「勢い」でもらった領収書である。そこには「大玉村産ひとめぼれ分搗き米3kg」と書かれていた。どこの都道府県に在るのか分からない「大玉村」といい、三分搗きでも五分搗きでもない「分搗き米」といい、マニアックすぎて呆然とする。このコントに大きなオチはなく、なんだかシュールな幕切れとなった。完

2003/07/01(火)マニアックな米屋6

マニアックな米屋の第6話。どうやら玄米をうまく五分搗き米に精米することはむずかしいらしいが、何よりその精米した本人が満足していない様子だ。「もう少し白くしましょうか?」の問いに対する私の返事の選択肢はひとつしかなかった。「もう少し白くして下さい。」とお願いすると、「待ってました」とばかりに今度は無言で作業場に消えた。またまた結構時間がかかる。いったい、何をしているのだ?と作業場を覗き込んだとたん。彼は大きな声で「入っていいですよ。どうぞ、入っていいですよ。どうぞどうぞ、靴もそのままで、どうぞ、入っていいですよ。」と、かなり強引に私を招き入れた。彼は大きな機械のスイッチを操作し、「何かしらの量やスピードを調節するとおぼしきダイヤル」を「くりくり」している。米が流れる音を聞きながら真剣に「くりくり」回し、また「くりくり」戻したりする。その後、機械から出てきた米をチェックしながら、またブツブツ言っている。が、今度はうまくいったらしい雰囲気がひしひしと感じられる。「これがさっきの米で、これが今度の米です。このぐらいでいいですかねえ。」実はその米の違いはよくわからなかったが、ここでも私の返事の選択肢はひとつしかなかった。「はい。それで結構です。」と返事をすると、彼は満足げに次の作業に移った。すみません。まだ続きます。