Modified: Monday, April 4, 2005

2005年3月の日記ぢゃないけど

2005/03/31(木)Deepest

数回前からの続き。その日も秋葉原はDeepなたたずまいであった。目的の店に行かずともその「画像安定装置」と称する機械はたやすく見つけることができた。それもひっそりと遠慮がちに売られているのではない。その多くの店が店頭で数種類を品揃えしている。ここは法治国家である日本の首都、東京のどまん中だというのに。Deepだ。Webで見つけた目的の店では、それはそれはたくさんの品揃え。1万円以下のものから3万円台まで存在する。いろいろと機能も異なるようだが「この機械をつなぐと、こうやってダビングできますよー」って感じのデモンストレーションの映像まで流しているではないか!Deeperを越えてDeepestと言わざるを得ない。訪れた客が店員の説明を受けている。耳をダンボにして聞いていると「基本的にDVDのダビングが可能になるが、完璧ではなく、できないものもある。値段の高いものほどその効果は優れていて画像もきれい云々。」というのが主な内容。うーーーむ。なんだか胡散臭い感じもするし、犯罪すれすれのラインをオーバーしてしまっている気もする。そんなとき店員が私に「何かお探しですか?」と話しかけてきた。うわあ、どうしよう???すみません。また続いてしまいました。

2005/03/29(火)美しく安定

ここ数回の件で、なんとなくWebを徘徊していて、またこんな怪しいモノを見つけた。「画像安定装置」と謳われているが、どうやらこれもビデオやDVDのコピーガードをキャンセルするのが目的の機械のようだ。商品説明のトップに「コピーガードを除去しての複製は、たとえ私的複製であろうとも禁止されています。」という文がある。「ぢゃあ、なんでそんな商品売るんだ?」とつっこみたくなるが、だから「画像安定装置」という名前で誤魔化しているのだろう。ところがである。この画像安定装置、「古くなって色がにじんだり、ノイズが出たりしているビデオ映像を『美しく安定』させます。」とのこと。本当であればかなりの朗報である。実は古いVHSビデオに収録されている自分のライブなどの映像をDVDにダビングして残そうと少しずつ作業をすすめているのだが、中には色がにじみまくっているのやら、ノイズの出るもの、画面が暴れるものまである。ビデオデッキの中身まで開けてヘッドクリーニングをしたり、接続するケーブルを良質のものにしたりもしてみたがあまり効果はなかった。で、なんとかならないものか?と思案していたのだ。この画像安定装置で『美しく安定』した画像が残せるのだったら小さなひとつの夢がまた叶うではないか?この商品、Webでの販売だけでなく秋葉原の店舗でも売っているようだ。辛抱できなくなって真相確かめるべく、秋葉原へ出かけることにしたのだった。続く。

2005/03/25(金)危険な匂い

数回前からの続きであるが、まず、誤解の無いように記述しておきたい。CDやDVD、その他ソフトウェアの複製を権利者に無断で他人に譲渡したり売却したりすることは違法である。著作権法違反の罪に問われることになる。ではなぜ前回の「フリフリ」と呼ばれるコピー可能なDVDプレイヤーが販売されているのだろうか?それも違法であるように思われるが、どうやら「個人的に、または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することのために複製するのは、権利者の許諾を得たり対価を支払ったりする必要はない」とする「私的使用目的の複製」が認められているという点を主張する「犯罪ぎりぎり」な商品であるようだ。Webで探すとそのような商品を簡単に見つけることができるが、少なからず危険な匂いも感じられる。中には「これぞ男の夢!モザイク除去装置、丸見え君エックス?」などという商品と並べて?販売されているような場合もあり、「これって、なんだかなあ?」と考えこんでしまうようなモノもある。やはり一般ピープルは手を出さない方がよさそうだ。まだ続くみたいです。

2005/03/23(水)フリフリ?

数回前より続き。リージョンフリーのDVDプレイヤーを貸してもらったら、外国製のDVDが再生できるだけではなく、ハードディスクにダビングまでできてしまった。「すんげえ」と驚きながら「リージョンフリーなんだから日本のDVDもかかるに違いないだろうから・・ひょっとして・・ダビングできるのかな?」と考えるのは正しい思考であろう。で、日本国内用に売られている字幕入りの映画をハードディスクにダビングしてみると・・これもすんなり録画出来てしまうではないか!何と言うことだ!正に夢のような機械ではないか!「こんな機械があっていいのか」と調べてみると、外国のDVDソフトを再生することができるプレイヤーを「リージョンフリー」、さらにDVD等のコピーガードの一種「マクロビジョン」がかからない(コピーできてしまう)プレイヤーを「マクロフリー」と呼び、そしてその両方の機能を合わせ持つ今回のモノは「フリフリ」と呼ばれるかなり貴重なDVDプレイヤーであるということが分かった。「そんなすごいモノだったのかあ」といろいろ操作をしていたら、画面に「PAL」やら「NTSC」といった表示も出た。2回前の日記ぢゃを見て欲しい。この機械、ビデオ形式まで変更してヨーロッパのDVDまで見られてしまうと想像できる。ということは「フリフリフリ」ではないか?そんな歌があったな。スパイダースだったような気がする。堺正章さん、ムッシュかまやつさん、井上純さんらがいた。まだ続くのだらふか?

2005/03/20(日)いざという時

前々回からの続き。ゴスの生徒さんから、とあるゴスペルライブのDVDを貸してもらった。日本では発売されていない貴重なものでアメリカのDVDである。が、前回の日記ぢゃで説明したように、アメリカのDVDは日本のDVDプレイヤーで再生することは不可能だ。ところがその彼、そのDVDソフトを再生可能なDVDプレイヤーと共に貸してくれると言うのだから何とありがたいことだ。アメリカ製のDVDプレイヤーかと思いきや、中国製である。「リージョンフリーっていって、どんなDVDも再生できちゃうんですよ。いざという時のために買ったんです。」と、さらっと説明してくれたのだが、それはどんな「いざという時」なのだろう?そんなことを考えてワクワクしながら帰宅し、そしてその「いざという時」を迎えた。「どうぞ見てください」と貸してくれたのだから、当然再生できる。美しい映像だ。ここまでは当たり前であったのだが・・欲が出てしまうのは人間の常だ。試しにハードディスクにダビングできないか?と試みてみると・・あっさりと録画できてしまうではないか。なんて事だ!DVDのダビング(コピー)はできないのが当たり前ではないのか?以前にも試みて「できません」というメッセージが画面に出たはずだ。リージョンフリーでコピーできるってことは・・・ひょっとしてこれは・・・続く

2005/03/16(水)リージョンコード

前回からの続きであるが、先ずはここから説明したい。皆さんは海外で買ってきたDVDは日本のDVDプレーヤーでは再生出来ないという事実をご存知だろうか?DVDソフトとDVDプレーヤーには、リージョンコードというものが設定されており、例えばアメリカは「1」、日本は「2」だということで、ソフトとプレーヤーでコードが一致せず、再生できないという。ちなみに韓国は「3」で、ヨン様の直輸入DVDも日本では再生不可能である。このリージョンコード、まるで「国ごとのDVDにおける規格の違い」と認識されそうだが、それは大きな間違いである。ハリウッドの戦略で世界を6つの地域に分け、DVDの再生可能な地域を限定して、世界中に映画を配給しようと目論んで設けられたものである。つまりは封切りの時期が違う他国からDVDが直輸入され早見されると上映館への集客が減り、興行収入が減少する、と考えたからである。「そんなせこいこと考えてんと何回でも映画館に通ってしまうようなええもん作ったらええのに」と思ってしまうのは私だけではないだろう。また、蛇足ながら日本のリージョンコード「2」はヨーロッパ圏と同じであるが、ビデオ形式が日本がNTSCなのに対してヨーロッパはPALであるために観られないとのこと。こちらのビデオ形式というのはハリウッドの戦略などではなくテレビやビデオの歴史的経緯によるものであるらしいが、ほんとにややこしいことが多すぎるよのう。また次回に続いてしまいました。

2005/03/14(月)ごめんなさい

1ヶ月以上も日記ぢゃの更新を怠けてしまった。楽しみにしている方々もおられるらしいので、そういう方々には申し訳ない。バタバタと忙しくしていたのは事実であるが、そんなことは言い訳に過ぎない。ビールを呑む時間やTVを観る時間はあるのだから、謝った方がいいだろう。「ごめんなさい。かなり怠けてました。深く深く反省しています。これからは少なくとも週に1回、出来れば2〜3回の更新を目指しますので、これからもよろしくお願いします。」更新の催促をされるのはうれしいのだが、とある旧友からは「病気などしていないかと心配」などというメールをもらってしまった。心配までかけるなんて本当に申し訳ない。花粉症のどまん中で「くしゅん」と叫んだりもしているが、元気にしている。やっとのことで確定申告という大仕事を済ませ、少しほっとしていた。昨年は確定申告後、その開放感から「イスの張り替え」をした記憶があるが、今年はそういうわけにもいかなかった。前回のGakkoLiveのビデオ映像をやっとのことでDVDに編集してバンドのメンバー達に送ったり、次のイベント用の音源を作ったり、譜面を書いたりしていた。こなさなければいけないことはまだまだあるのだ。模範的な花粉症患者20年選手としては、FA宣言などせずに耳鼻科にも通わなければいけない。行けば行ったで、1時間程は待たされる。今日は銀行にも行かなくてはならなかったのだが、これも全行程で1時間は要する仕事である。あれもしたい、これもしなければ!もっと時間が欲しい!ってそんな時に限ってこんなものが現れたりするんです。今回は続きますわよ。