Modified: Monday, November 14, 2005

2005年10月の日記ぢゃないけど

2005/10/31(月)そして、愛がすべて

少し前の話題「ドレミファ電車」の件である。10月初旬の日記ぢゃを読んでいただきたい。その後、やはり気になるのでスタイリスティクスのCDをレンタルして聞いてみた。「愛がすべて」のイントロと電車の発車時の音が似ているかどうかは別として、すごく笑ってしまった。記憶がむちゃくちゃなのである。確かにイントロはトランペットで始まる。しかし、それは「ドレミファ電車」のインバーターのメロディーとは少し異なっている。まずそこが違う。そしてすぐにサビのメロディーが来る「サビ始まり」の曲だと信じ切って私は電車の中で歌っていた。が、始まらないではないか。そこも大きく記憶違いをしている。そして私が唯一歌えるサビ「アー、キャンギービューエーニスイーン、バッマイラー、バッマイラアアアー」の前の駆け上がるメロディーはトランペットではなく、なんと!ストリングスではないか!な、な、なんということだ!思っていたのとぜんぜん違うぢゃないか!ところが、調べてみると両方とも(「ドレミファ電車の発車時の音」と「愛がすべて」を並べるなんて申し訳ないですが・・ってどっちに申し訳ないのだらふ。)KeyがBb(ビーフラット、変ロ長調)なのである。意外なところに共通点があったわけだが、それを感じた上で私は似ていると思ったのだろうか?絶対音感を持たない私であるから、そんなわけはないはずなんだが・・・。ジャズギタリストの渡辺香津美プロフェッサーが「職業的音感」と名付けておられるものかも知れない。「絶対音感がない人でも、体験的なものや職業的な勘で自分なりのモノサシがあって、その音がわかったりする。」という「職業的な音感」である。この話、続くかも知れませんね。

2005/10/27(木)過渡期

先週末、神戸のチキンジョージでライブをした。17年程前に解散したOut Of Orderというバンドである。解散から3度目の同窓会ライブだと思っていたが、正確には94年5月、01年11月、02年10月に続いて4回目であったようだ。3年ぶりにメンバーと会った。リハーサルは前日の1回きり。全盛期から「うまいバンド」と言われていたが、さらにうまくなっているのが不思議である。当日は本番も思いっきり楽しませてもらったが、同窓会ライブであるので「打ち上げ」の方がメインかも知れないような雰囲気もある。昔話に花が咲いて全盛期と同様に盛り上がる。が、途中で全盛期と全く異なる点に気づいた。「なんでこんな男ばっかりで呑んでんねんやろ?」そう、打ち上げでの女性の数が圧倒的に少ないのである。しょうがないなあ。過渡期であると信じよう。そのうちにまた・・って、それが目的ではないんだからね。でも、過渡期であると信じたい。

2005/10/19(水)絶対音感

この世の中には「絶対音感」という「音を聞いたら、(それがどんな音でも、例えばクラクションやチャイムなどでも)即座にその音名を答えられる。」という才能を持った人もいて、そういう能力の開発に力を入れている音楽教室もあるらしい。(詳しくは最相葉月氏著「絶対音感」という本を読んでいただくのがいちばんだと思う。面白かった。)私はそういう能力を全く持ち合わせていないのであるが、あんまりうらやましく思ったことがない。いつも「移動ド」で音楽をとらえている。音を相対的にとらえているので「絶対音感」に対して「相対音感」という言葉もあるらしい。譜面を書くときなどは音を確かめるための楽器が必ず必要になる点は不便ではあるが、あるKeyで書かれた譜面を見ながらあらゆるKEYでの演奏が可能になる。現在の私が調性を持たない音楽を演奏しなければいけない可能性はほとんどゼロに近いと思われるし、譜面には必ずと言っていいほどコードネームが記されている。ギターであれば「半音下げて」や「半音2個上げて」なんて注文にも即座に応えられる。ギターにはカポタストという「全体に音を上げる」道具が存在し、そんなものも駆使しながら演奏しやすいKeyに変えたりもする。譜面に書かれた音と違う音で演奏することに何の違和感も感じない。先日も講師で「あるコーラスアレンジされた曲」を歌わなくてはいけない機会があったが、オリジナルとは違うKeyでアレンジされていた。絶対音感を持った講師はその違うKeyの譜面を見ながらオリジナル音源を聞くことはあまりに気持ち悪くてできないらしい。リハの控え室で「キーーー」って切れそうになってる人もいる。ね、「絶対音感」なんて、ぜんぜんうらやましくないでしょ?負け惜しみかなあ?

2005/10/17(月)移動ド

前回の日記ぢゃでの「移動ド」という言葉が登場した。「なんとなくは分かるんですが・・・」という質問をいただいたので少し説明しておこうと思う。音程を感じとる方法の考え方は「固定ド」と「移動ド」の2種類があり、(ひょっとしてもっとすごい方法もあるかも?)「固定ド」とは、その名の通りドの音を固定させて他の音と位置付ける方法で、音の名前は絶対的なものとなる。これに対して「移動ド」とはドレミの音階を、調性(キー:key)に基づいて当てはめ、ドの音を自由に移動させる方法である。う〜む、どんどん難しくなるな。今度は「音階」とか「調性」について説明しなきゃいけないか?話を戻そう。ドレミファソラシドという音階は誰でも知っていると思う。ピアノの白鍵のみを順番にたたけば、key=Cつまりはハ長調の調性を持った音階(=スケール)を奏でることになる。中でもその「ドレミファソラシド」の並びを「Cのアイオニアンスケール」と呼ぶが・・・むちゃくちゃ難しくなってきたな。例えば「ファ ソ ラ シ♭ ド レ ミ」と弾いても「ソ ラ シ ド レ ミ ファ♯」と弾いても「違うKeyのアイオニアンスケール」となるので、一般人には「ドレミファソラシ」に聞こえるはずである。ところがそうとは聞こえない「絶対音感」という能力を持った人がいて・・・ああ、今度は「絶対音感」を説明しなきゃいけないのか?今日はここまで。

2005/10/13(木)ドレミファインバータ

前回の日記ぢゃで紹介した電車、鉄道マニアの間でも「ドレミファ電車」などと呼ばれていて、たいへん有名なのだそう。「ドレミファ電車」で検索するだけでも、ものすごい量のデーターが手に入る。簡単に解説すると、京浜急行電鉄の2100形、新1000形、常磐線のE501系車両に採用されているVVVFインバータ装置がその音の原因らしい。ドイツのシーメンス社製で、発車時の音の変化が音階に聞こえ、俗に「ドレミファインバータ」と呼ばれているとのこと。なぜそのような音が出るのかは諸説あるようで、データーの量も半端ではなく、奮闘するも解明までには至らなかった。が、多くのサイトでその発車音や走行音を聞くことができたので(マニアってすごいね)少し解説しておくことにする。あるサイトでは「ドレミファインバータ」は実はファソラシ〜と鳴っていて・・などとも書かれていたが、正確にはF-G-A-Bb(フラット)-C-D-Eb-F-Gという音階を発生している様子。これはキーがBb(ビーフラット、変ロ長調)のスケールで、移動ドで言うと「ソラシドレミファソラ」にあたる。特に最後の「レミファソラ〜」が16音符4つの「レミファソ」のあとに「ラ〜」が全音符のロングトーンに聞こえ、これが私には「愛がすべて」のイントロに聞こえてしまうようだ。実はスタイリスティクスの「愛がすべて」の音源が見あたらず、残念ながら未確認ではある。また報告する。

2005/10/05(水)愛がすべて

気づいている人もいるだろう。ある種の電車に乗ると、スタイリスティクスの「愛がすべて」のイントロが聞こえてはこないか?スタイリスティクスのことを知らない人もいるだろう。70年代頃から、めっちゃ売れたソウル・コーラスグループで、この「愛がすべて」と「You Are Everything」は流行し始めたディスコでもかかりまくっていた。で、その「愛がすべて」、都営浅草線に乗るとほぼ100パーセントかもしれない。JR常磐線でも時々聞こえるから路線によってではなく車種によって起こる現象だと思われる。電車が動き出すとイントロのトランペットが「ぱらぱらぱらぱら〜」と聞こえるから仕方がない。「アー、キャンギービューエーニスイーン、バッマイラー、バッマイラアアアー」とファルセットで口ずさむ。ところが歌詞が曖昧で、だんだん「ホニャラ・フニャララ〜」に変化する。そのうちに次の駅について、そしてその駅を出発するとまたイントロのトランペットが「ぱらぱらぱらぱら〜」と聞こえて「アー、キャンギービューエーニスイーン、バッマイラー、バッマイラアアアー・・・・ホニャラ・フニャララ〜」とめっちゃ適当なウソの歌詞を感情込めたファルセットで口ずさむ。時々「グッチ裕三さんのマネ」もちょっと入れてみたりするぞ。これって怪しいかなあ?