かつらけいのすけの 熱唱カラオケ塾 2003年5月号

バブル期以降の大学生

爽やかな5月になりました。この春から新しい環境で生活し始めた人たちも、ようやくその新しい環境になれてきた頃なのに、なんとなく元気が出ない。なんて気分の方もおられるかも?それって「五月病」?五月病とは本来、大学入学後の新入生が、5月の大型連休のあとくらいから、目標を失って無気力に陥る事からついた病名らしいのですが、「バブル期以降の大学生」は、将来や人生に対する意識がすっかり変わり、新入生の五月病はほとんどみられなくなったそうです。それに対し、最近では30歳代、40歳代の男性に多く見られるようになったといいます。「バブル期以前」の大学生だった皆さんは、「まじめ」なんですね。「4月に課長に昇進した。」「最近部下が増えた。」などと言われれば、他人かからすれば「御栄転」なのですが、本人からすれば「仕事が増えるばかりで、たいへんだよ」とか「プレッシャーなんだよなあ」とか、愚痴もこぼしたくなる時もあります。でも「まじめ」なこの「バブル期以前」の男性はそんな愚痴も人前では言いたくありません。本当に「おとこまえ」ですね。こんな時は、「自分への応援歌」を歌ってストレスを発散しましょう。そんなテーマで選んだのが5月の曲、槇原敬之「どんなときも」です。

この曲は複雑なリズムがないので、そんなに難しくはないと思います。ただレンジ(音域)が高いので、半音2つ〜4つほど下げて歌うとよいかもしれません。高い声の出にくい人は、もっと下げないといけないかも知れませんが、高い声にこだわらず、歌詞をかみしめるように歌ってください。パソカラホーダイで自分にあったKeyを見つけて、しっかり練習しましょう。

「ぼくのせなかは〜」のAメロ

歌い出しが8分音符くって始まります。専門的には、アフタクト、あるいはアウフタクトなどと呼ばれるもので、「ぼくのせなかは〜」の「く」が小節の頭になります。説明するより、よく聞いてもらえばいいのですが、「おもうより〜」も同様に8分音符くっていて「も」が小節の頭です。なぜこんな細かいことを言うかというと、2番の「もしもほかの〜」や「しらずにきずつけて〜」は両フレーズともくっておらず、小節頭だからです。歌詞を優先するマッキー(槇原敬之)作品。1番と2番で微妙にフレーズが違うなんて当たり前なんですね。くれぐれも何度もよく聞いて欲しいのです。

「あのどろだらけの〜」 のBメロ

Aメロは歌詞を聞かせることに目標をおいて、スタッカート(音を短く切って)気味に歌っておきます。そしてこのBメロはレガート(音をなめらかにつなげて)でメロディーを聞かせるようなイメージで歌いましょう。メリハリがついていい感じになると思います。

「どんなときも〜」のサビ

「どんなときも、どんなときも〜」説明は不要ですね。サビですから思いっきり元気に歌って下さい。「ぼくがぼくらしくあるために」の「あ」がこの曲の最高音となっています。keyを下げていても、ここは高くて出にくいかも知れません。そんなときは怒鳴るんじゃなく、「息をあたまのてっぺんから出す」ようなつもりで歌ってみて下さい。力を下に向かって入れるんじゃなく、上に向かってぬいていく感じです。さらに「しっかり目を開いて!」も重要なポイントです。声は表情筋によってもコントロールされているのです。だからしっかり目を開いておきます。少なくとも歌いながら、目をつむって自分の歌に悦に入ってるカラオケオヤジにだけはならないように注意しましょう。

そしてマッキーつながり

「どんなときも」を歌った後の次の曲として、Smapの「世界に一つだけの花」を選ぶとよいでしょう。ご存じのように「世界に一つだけの花」は、マッキー(槇原敬之)作詞・作曲です。曲を選んだときには「マッキーつながりで!」としっかりと強調しておきます。「世界に一つ〜」はおねいちゃんにうけるカラオケソングのトップにランキングされる、とってもおいしい曲ですが、それだけ選んで歌うなんて誰にだって出来ること。「もうひとてまかける」がもてる男の鉄則です。「どんなときも」から「世界に一つ〜」と「マッキーつながり」することで、おねいちゃんたちに「より好感触」になること間違いありません。訳知りなおねいちゃんなら「お仕事たいへんだね」なんてなぐさめてくれるかも知れません。ありゃありゃ、こりゃたいへんだ。
自分への応援歌。パソカラホーダイで元気に歌って、自分を励ましてあげましょう!