かつらけいのすけの 熱唱カラオケ塾 2003年3月号

3月と言えば

さて、3月と言えば、卒業シーズン。出会いがあり、そして別れがありますね。いつもは、はしゃぎまくりのカラオケも、歓送迎会では、しんみりするような場面もあるかもしれません。普段「お茶目な盛り上げ系」のあなたも、ビシッと決めなくてはいけない場面もあるかもしれません。そこで選んだのが、コブクロ「YELL〜エール〜」です。

音域は比較的低いので、歌いやすいと思います。そして何よりおいしいのがハモリのパート。カラオケ仲間のパートナーを見つけて、パソカラホーダイでしっかり練習しましょう。はっきり!これはおいしいです。歌詞もすごくいいし、この季節にぴったり!
「4月から移動になるおねいちゃんに歌ってあげる。」という「男達の壮大なプロジェクト」として、たいへん歌いがいのある曲だと思います。

この曲は、抑え(おさえ)「ストッパー」なのです。

歓送迎会など(あるいはその2次会など)のカラオケで、いきなり「YELL〜エール〜」を歌ってはいけません。
ポップスやロックのコンサートを1度でも観に行ったことのあるあなたなら、曲順の重要性をご理解いただけるかと思います。「つかみ」の曲あり、「つなぎ」の曲あり、聞かせる「しんみり」の曲あり、そして「総立ち盛り上がり」の曲があります。

野球においても、先発投手、中継ぎ投手、そして押さえのストッパーが存在するように、歓送迎会における「YELL〜エール〜」は、完全な抑え「ストッパー」なのです。そうです。大魔人・佐々木なのです。
先発は元気な若手のルーキー(鉄砲玉)に「これを歌え!」と強引にやらせ、中継ぎは、上司と手慣れたベテランによる「無難な継投策」で盛り上げ、そして今日の「ストッパー」である「あなた」が全力で投げきる。最後には3振をとって「勝ち名乗りのガッツポーズ!!」考えただけで、めまいがするほどおいしいじゃありませんか。

Aメロ〜リズムをしっかりつかんで

「ゴッゴゴ、ゴッゴゴ」って感じ(?)のカッコいいアコースティックギターのリフで始まるAメロ。
こういうギターの奏法を「パワーコード」なんて呼んだりしますが、「たてノリ」のリズムのロックっぽい雰囲気をかもし出しています。ですから、リズムをはずしてしまうと目も当てられません。よく聞いてしっかり練習しましょう。
2回目のAメロからハモリのパートが始まります。「はーながさくーのだから」の「くーの」からハモリださなくてはいけません。お手本の音源をよく聞いて練習して下さい。慣れればそんなに難しくないはずです。
あたまの音がわかりにくければ、その前のフレーズ、「はるがくるたびー」の「びー」の音と、ハモリのあたまの「くー」の音が同じです。

Bメロ〜ユニゾン+α

基本的に、主旋律とハモリが同じの「ユニゾン」なのですが効果的にハモリのパートが変化します。そんなに難しくないはずです。「見送る友の顔に」の「かおにー」は、「お」と「に」が同じ音です。
その次のフレーズ「はしりだすまーどに」の「まーどに」は移動ドでいうと「シードド」です。
Bメロ最後の「希望だけじゃ立ちきれないでいるけどー」はリズムがたいへん難しいのでよく聞いて下さい。「希望だけじゃ」の「うだけ」「じゃたち」の二つが2拍3連になっています。
2拍3連というリズムは、2拍を3等分するという、難しいリズムなのですが、「習うより慣れろ!」で何度も練習して下さい。パートナーと合わせることの方が大切です。

サビ

「いまきみはかどでにたってるんだー」の「るんだー」をしっかり発音するとカッコイイと思います。その次の「ゆくんだー」の「くんだー」も同様です。
2回目のさびからハモリのパートが加わりますが、その前の「道のどこかで」の「みーちーの」の後で必ずブレス(息を吸う)をしておきましょう。そして「どこかできみをさがしてるんだー」をワンフレーズ、ブレスなしで歌いましょう。
ハモリのパートは音が高いので、少したいへんかもしれません。無理せず練習して下さい。
最後のフレーズ、「いつの日にかその目に映せ」は「いつのひにかそーの」、「めーに」、「うーつーせー」の3つに分割してその間に必ずブレスをします。パートナーとはブレスがしっかり合うように練習して下さい。
「息が合う」なんて言葉もありますが、ハーモニーはブレスが合ってこそカッコイイです。

そして最後に

9回裏、さっそうとマウンドに現れた、今日の「ストッパー」である「あなた」は全力で投げきるのです。そして「勝ち名乗りのガッツポーズ!!」を上げるのです!!考えただけで、、ああ、、めまいが、、、、
そのためにも、しっかりとパソカラホーダイで練習しようではありませんか!