かつらけいのすけの 熱唱カラオケ塾 2003年2月号

カラオケ「とてもとても派」

ひと昔前なら「人前で歌を歌うなんて、とてもとても・・・」という人も多くいました。
カラオケが一般的になっても、そういう「とてもとても派」の人たちは多かったと思います。
その「とてもとても派」の人たちも、少し前なら「俺はカラオケが嫌いだ!」と大きな声で主張することによって、自分は「とてもとても派」ではなく「嫌いだ派」であり、「そんな大衆の低級な娯楽には興味がないんだよ。ケッ。」という自分を演出することが出来ましたが、今頃そんなことを言うガンコオヤジは、誰にも相手にしてもらえません。
ビジネスにおいてもプライベートにおいても、「わたし、飲めないんです。」が認められるようになったのと反比例するように、「わたし、歌えないんです。」が認められなくなっていっています。

ところが、少ないレパートリーの中からやっと1曲うけそうなのを選んだつもりなのに、「またそれかよ。」てな感じで、「全員が曲リストをめくって次の曲を探し始めた。」なんていう悲しい経験をお持ちの方もおられると思います。トホホですよね。ここは一丁、新しいレパートリーをマスターしましょう。それもかわいいおねいちゃんの興味を引くような曲。それでいて難しくなく、歌いやすくて・・・そんなうまい話があるのでしょうか???あります。来なさい!。

昨年、忘年会特集の初級編では福山雅治さんの「HELLO」を取り上げて、多くの「とてもとても派」の人たちを救済しましたが、今回はその第2弾といったところでしょうか。Smap「夜空ノムコウ」です。

この曲は音程が比較的低いことも選曲の理由ですが、それより、
「声を張り上げなくてよい」「つぶやくように歌うとかっこいい」というところがポイントです。
「おねいちゃんに話しかけるつもり」で、やさしく歌って下さい。
音が高いと感じるひとも、半音ふたつほど下げて、無理せず、やさしく歌って下さい。

蛇足ながら

この「夜空ノムコウ」。スガシカオさんの作詞なのですが、スガシカオさんのことは「シカオちゃん」となれなれしく呼び、さらにSmapの木村拓哉さんのことは「キムタク」と呼ぶのではなく「タクヤ」と呼び捨てにするのが最近の流儀のようです。
使用例を紹介しておきます。「このシカオちゃんの歌詞が好きなんだよね。特にさあ、タクヤのところ。君がなーにか伝えようと・・・ってところ。キュンとなるんだよね・・・」
おねいちゃんたちはスガシカオさんの歌詞。エッチな部分も含めて、お好きな方が多いようです。
そして木村拓哉さんの人気は言わずもがな。どうぞビジネスに、プライベートにどんどんご利用ください。

この曲も「サビ始まり」なんです。

あれからぼくたちは〜〜のせつない歌詞で始まるこのメロディー。実はサビなんです。
「サビ始まり」である点では先月の「バンザイ」と同じですが、イメージは全く違いますね。
とにかくやさしく歌って下さい。何度も言いますが「おねいちゃんに話しかけるつもり」で。
難しいところは特には無いと思いますが、出だしが

                       

となっているところは気をつけてください。このコーナーでおなじみになりました、
矢印の付いた色の変わった文字のところに大きなビートがくるように歌って下さい。
同様に

                       

も気をつけて下さい。

それからポイントをひとつ。最後のフレーズ。「〜まっている〜」「るー」でコブシを使ってみましょう。「まあっているううー」の「るううー」を「ドレドー」と歌うイメージといえば解りやすいかなあ?
演歌みたいにねばらないように軽く。「るううー」を「るふふー」と歌うのもいいと思います。研究してみて下さい。

間奏のファルセットボイス

「サビ始まり」の後、8小節の間奏が入りますが、ファルセット(いわゆる「裏声」ですね。)のWoo-Woo-が入ります。
ファルセットはボイストレーニングにも使われ、たいへん有用なテクニックなのでこれを機会に練習しましょう。
どうやっても上手く裏声が出せない人もいますので無理せず少しずつ練習してください。
まずは「きたろう!」と目玉のオヤジのものまねから始めるのもひとつの作戦です。
マジで。

そしてAメロ

ワンフレーズずつ、ブツブツに切って歌ってもカッコイイと思います。

                                   

           

てな感じで。特に「よるのかー・ぜ」の「か」と「ぜ」の間は必ず切ります。

そしてタクヤのBメロ

ここはタクヤになりきって歌いましょう。リズムに気をつけて。

                             

「にぎりーかえしたー」のリズム。カッコイイので各自研究して下さいね。
さらにタクヤになりきるように、ほんの少しだけ「づり上がり」のテクニックも使ってみましょう。
「全部だきしめて」の時にも説明しましたが、上昇の(上がる)メロディーに対しては、「 ずり上がり」や「しゃくり」を使っても、下降の(下がる)メロディーに対しては使わないことがポイントです。

                             

矢印の文字のところで、ちょっと「ずり上がり」のテクニックを使ってみましょう。
あんまりねばると、演歌になっちゃいますので、さらりとタクヤでね。

口笛吹けますか??

2番に入る前の間奏に口笛があります。上手くふけるとうけそうですね。
2番のAメロで気をつけなくてはいけないのが、
〜いちいちためらうくせに〜の「らう」を1音節で歌うことと
〜つぶせるとおもってたー〜を
〜つぶせるともってーたー〜と発音するところ。かな?
文字では説明しにくいですが、CDを聞けば分かると思います。気をつけて聞いてみて下さい。

同様のことが2番のタクヤのBメロにもあります。
フレーズの最後、〜からまわりしつずけるー〜の「しつ」を1音節で歌っています。
出来にくいなら、〜からまわり・つずけるー〜と歌ってもいいでしょう。

後はサビの繰り返しですから難しいところはないでしょう。
エンディング で、間奏と同じWoo-Woo-のファルセットボイスをキメます。
Woo-Woo-の間で 〜オーベイベー〜 がキマれば言うことありません。
今日から「きたろう!」と目玉のオヤジのものまねもやってみようかな?って気になったでしょう??

さあ、タクヤになりきって!パソカラホーダイで練習して!
ビジネスに!プライベートに!利用しようではありませんか!!!