Modified: Wednesday, July 4, 2007

 機材部屋New!

 オードリーちゃん大改造計画その4

 ちょっと番外編 サウンドチェックに使用する機材 05/07/25         機材部屋Topに戻る

ヘッドホンとヘッドホンアンプ

前回の「オドちゃん大改造計画その3」で「部品をとっかえひっかえして何度も何度も音を聞く。」などと書いた。 本当はモニタースピーカーをでかい音で鳴らして試聴したいところであるが、そんなわけにもいかないことが多い。
部品をとっかえひっかえだから不用意なノイズが出ることもあるし、ヘッドホンでの試聴が基本になってくる。

しっかりと聞き取れるヘッドホンが欲しくて、数年前にAKG K240というモニターヘッドホンを購入したのだが、インピーダンスの違いから一般の機材では若干ボリュームが小さい。いっそのこと!と思ってヘッドホンアンプを製作した。

最終的にはモニタースピーカーをある程度の音量で鳴らすことになるが、今回のような試聴は下のような組み合わせで行うことに決めている。「こんな感じで試聴してます。」のご紹介。

自作のHeadphone Amp
2001〜2年頃製作?

Sound & Recording Magazine 2000年7月号に掲載された記事を参考に製作した。

一番下のモニターヘッドホンAKG K240用にアレンジしてある。超シンプルな回路であるが、それが良いみたいで、ものすごくクリア。見た目はダサイが性能はなかなかのものだと思う。

Headphone Amp リアパネル

リアパネル左はDC電源入力。この機材は+15V-15Vで動作するように設計してある。

ピン入力・フォン入力のどちらも使える。内部でパラってあるだけであるがたいへん便利。

ヘッドホンアンプであるから、もちろんステレオ入力であるが、フォン入力の上にある白いスイッチでモノラルにすることができる。楽器は基本的にモノラルであるから、今回のような楽器のサウンドチェックの時にもたいへん便利で重宝する。自作はこういうあたりを自由にアレンジできるところが利点だ。

Headphone Amp 内部

あまりお金も時間もかけないで適当に作ったので中身を見せるのはたいへん恥ずかしい。

あっけないほどに簡単な回路である。中央のオペアンプICはBURR-BROWN(USA)のOPA2604 一般のオペアンプICに比べるとたいへん高価であるが、この石のおかげで使える機材になっているんだと思う。

抵抗はDALE(USA) フォンジャックはCLIFF(英国製) 
その他の部品はかなり適当。すべて秋葉原で買い求めた。

モニターヘッドホンAKG K240
オーストリア製 2001年購入

いろんな楽器店や電気店でたくさんのヘッドホンを試聴させてもらった。かたっぱしから全部?試した中で一番フラットな特性に感じたのでこれに決めた。

一般のヘッドホンの出力インピーダンスが30〜50オームなのに対して、こいつは600オームと非常に高く、一般の機材では音量が足りなくてたいへん使いにくい。そのあたりもあって上のヘッドホンアンプを自作することになったのだが、怪我の功名と言うべきか、こいつと自作ヘッドホンアンプの組み合わせはかなり細かいところまで聞くことが出来るように思う。

というわけで、番外編でございました。