Modified: Saturday, October 6, 2007

 機材部屋New!

 自作ヘッドホンアンプの歴史?2

 ヘッドホンアンプを何台も作っていることに気がついたので記しておくことにした。 07/10/06    機材部屋Topに戻る

自作ヘッドホンアンプ3代目と4代目の紹介

自宅録音においても、機材のチェック等の場合にも、モニタースピーカーを大音量で鳴らすのがいいのは分かってはいるが、住宅事情、その他の関係からヘッドホンを使うことも多い。

思い返してみると、何台も製作していることが分かった。今回は3代目、4代目の紹介。

3代目ヘッドホンアンプ
2001〜2年頃製作?

Sound & Recording Magazine 2000年7月号に掲載された記事を参考に製作した。

モニターヘッドホンAKG K240用にアレンジしてある。超シンプルな回路であるが、それが良いみたいで、ものすごくクリア。

以前に紹介しましたね

回路図

今回は新たに回路図公開。めっちゃ単純な回路であるが、ステレオのヘッドホンアンプにするにはこの回路がLch,Rch分2つ必要。

ICはバーブラウンのOPA2604。2604は2回路入りのオペアンプなので一つでOK。±15Vの外部電源で駆動させる。かなり高価なICであるが、音には定評がある。
図にはないが電源ラインには発振防止用のパスコンなどが組み込んである。

4代目ヘッドホンアンプ

2005年6月製作。出力はステレオミニジャックが2つ。
手のひらサイズで9Vの006P電池でも駆動するがACアダプタージャックも装備した。

インプットは向こう側で赤・白のRCAジャック

元ネタはこちら。

いろんな人が製作しているみたいです。

4代目ヘッドホンアンプ中身

2回路入りのオペアンプはNE5532。ノイズもなくたいへん気に入った。OPA2604の方がいい音に感じるが、電池だとすぐに歪み始める。2604が大飯食らいなのに加えて、電解コンの2000μFがでかすぎるのかも知れない。しかし5532でもかなりいい感じで鳴る。

下の写真はIC周り。抵抗は普通の金属皮膜、パスコンは積層セラミック。特別高級品は使わなかった。充分な音質だと思う。パーツ点数も少なく、簡単に製作できた。

左上の写真

巨大な電解コンデンサーの位置や出力ジャックの位置を互い違いにすることで、うまく小さなケースに収めることに成功している。

左の写真

006P電池との比較でだいたいの大きさが分かるだろう。基板裏の赤いラインは+電源、黄色は−電源。電池の場合は±4.5Vとなる。真ん中のぶっとい単線はアース。1点アースではないが、それに近い感じに仕上げたつもり。12V〜15Vのアダプターを使った方が音に余裕があるように感じたが電池でもいい音だと思う。

  というわけですが、ヘッドホンアンプの歴史はもうちょっと続きます。