Mixer-HPAの製作 その2

ミキサー付きヘッドホンアンプの製作その2。13/12/25

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Soramimiさんから購入した『SAITAMA HA-1改」の基板に部品を半田付けした。

作例と大きく違うところはオペアンプのプラス入力からアースにつながっている10kΩ抵抗を半固定抵抗にしたこと。
ミキサー機能を持たせた時にオペアンプのオフセット量も変わるだろうから、それをこのヴォリュームで最小に調整することが出来るんじゃないか?と考えたからだ。
チャンネルごとに写真奥に見える黄色いヴォリュームをドライバーで回して調整する

とりあえずは作例通り?に仮組みした。写真にはICがささっていないが、ど真ん中のソケットにICを付ければ完成。
1発で音が出てめっちゃうれしい。
仮組状態でも、すごく楽しい音で鳴ってくれた。

作例ではOPA2134が推奨されているようだが、OPA2604、NJM5532、MUSES8820など、いろいろのオペアンプを取っ替え引っ替えしながら聴き比べた。

ケースはタカチ電機工業 YM-150千石電商で800円くらいだったと思う。

穴あけ。これが一番面倒くさい。
デザインを決めて、センターポンチとハンマーでしるしを付け、電動ドリルで穴をあけるのだが、慎重にやっても必ずずれる。
細いドリルで小さな穴を空けてから、だんだん大きな穴にする。ちょうどいい大きさにするのはリーマーと呼ばれる道具で手動で行う。手は痛くなるし、アルミの削りかすできたなくなるし・・

穴を空けたケースに実装する。

入力部分はコストダウンのためプラグではなく、ケーブルが直接出ている形にした。
ボリュームはすべて10kA2連。ステレオ2ch×4の合計8ch入力の豪華?仕様。 入力が4つになったことで、バイアス抵抗は「10kΩ4つと帰還抵抗47kΩの並列抵抗値」で2.37k Ωくらいが適当と思われ、10kΩの半固定抵抗で調整可能だと思われるのだが。 うまくいくのかな?

オペアンプIC

ここでもいろいろのオペアンプを取っ替え引っ替えしながら聴き比べた。
オペアンプ推奨されているOPA2134も良かったが、MUSES8820でのみ、両チャンネルのオフセットを0mVに調節することが出来た。音も気に入ったのでMUSES8820に決定。

オーディオ用と言われるのICは1個50円くらいから上は3000円以上のものも存在するが、だいたいは200円程度が相場かな?
今回のMUSES8820は400円なのでかなり高いものだが、それなりの能力があるのかも?

一応完成

ボリュームノブは以前使っていた(自作)プリアンプから移植した。

ステレオミニ出力が2つ付いていて、手前側にヘッドホンをさしておき、向こう側にはアンプ内蔵スピーカーにつないでおいて、スイッチで切り替えるというやり方。

電源は秋月の15V-0.8Aスイッチング電源。手持ちのもので600円くらいだったと記憶する。

スイッチング電源はノイズの酷いものがあるが、秋月の「これ」は大丈夫である。少なくともこの機材ではノイズは感じられない。他のデジタル機材用のスイッチング電源(t.c.Electronic製)12V-0.4Aに変えると、明らかにノイズが聞こえた。

9Vのトランス式電源も試してみたが、この15Vの方がいいような印象。
ちなみに間違いが起こらないよう、私が使う電源はすべてセンターマイナスに改造してある。

完成!!

出力をRCAジャックに交換

出力が短絡すると故障する可能性が非常に高いのでその防止にもなるし、カッチョよくなったと思う。

めっちゃいい感じで鳴ってくれている。
作戦大成功!!

左上に青色LEDも光ってるぜ。

    
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