電源タップ-コンセントボックスの製作

コンセントボックス 09/05/05

機材への100V電源供給については、壁のコンセントから直接!というのが理想かも知れないが、機材が多くなるとそういうわけにもいかない。電源をいくつかに分配するいわゆる「電源タップ」とよばれるアダプター(?)が必要となる。一般的なモノなら数百円で手にはいるだろうし、三口タップなら百均でも売っているかも知れない。これもまたマニアックな世界でオーディオショップにはなんと!ン万円もする商品が並んでいる。音質にどれほど影響があるかは分からないが、電源タップにン万円もかけるワケにはいかないので、またまた自作することになった

自作コンセントボックス

製作は2002年頃。あるオーディオ雑誌で「Fケーブル」に関する記事を見つけたのをきっかけにこんなモノを作ることになった。

Fケーブル

Fケーブルとは、主に建物の屋内配線に用いられるもののことをいう。多くの建物の壁の中の電源はこのFケーブルで配線されている。塩化ビニルで被覆された電線2~3条を平行に並べてあることから平行ケーブルともよばれる。壁のコンセントまではこのFケーブルで電気が送られてきているのだから、いっそのこと、「Fケーブルでコンセントボックスを作ってしまったらいいのではないか?」というのが製作のコンセプトである。

電源タップ01↑↑↑画像クリックで拡大↑↑↑

電源タップ02↑↑↑画像クリックで拡大↑↑↑

上↑↑コンセントボックス1号器

ケーブル:品川電線Fケーブル単線2mm 2芯
コンセントタップ:松下ホスピタルグレード WN1318×2
コンセントボックス:PVR-16W
コンセントプレート:ステンレス

単線の電源タップ

普通電源タップは撚り腺のケーブルで作るのが常識だと思う。使い勝手を考えればしなやかでないといけない。製作した電源タップのケーブルは単線2mm。すごく太い針金であるから軽い力では曲がらない。ボックスは一度固定すると動かないから壁コンみたいに使うしかない。はははは。

それがコンセプト?

壁コンまではFケーブルで来てるのだから壁から機材までのたった1~2mだけとびきりのケーブルにしたところで、それは「新大阪から品川まで自由席に乗って品川で乗り換えて東京までグリーン車に乗ってる」みたいな感じ(?)に思う。だったら乗り換えないでずっと自由席のFケーブルで、みたいな?ことかな。なんやそれ?

コンセントボックス2号器上↑・3号器右→

ケーブル:品川電線単線2mm 2芯
コンセントタップ:松下ホスピタルグレード WN1318×2
コンセントボックス:自作木製
コンセントプレート:2号器:ステンレス 3号器:プラスティック

コンセントのカバープレートによっても音は変わると言われているが、私の耳では全く分からない。ボックスの素材(1号機は塩化ビニル。2号機3号機は木材)によっても変わるらしいが、 私にとっては使いやすさやコストの方が大きい。品川電線単線はすごく男らしいというか、音的に元気な感じだと思う。1mあたり300円程度であるからコストパフォーマンスでこれ以上のモノはないだろう(怖ろしいことに1m1万円以上のケーブルも存在するのだ)。コンセント本体、松下WN1318も比較的安価(1400円くらい?)であるが、たいへん気に入っている。
写真はないがコンセントプラグはHUBBELL HBL8215CAT (4000円以上)そこだけはなぜかお金かかってます。

電源タップ03↑↑↑画像クリックで拡大↑↑↑