TDA1552Qを使ったパワーアンプの製作

PhilipsのパワーIC TDA1552Qを使ったステレオパワーアンプの製作。13/12/30

 

オーディオ自作ファンの間で話題になっていた、 PhilipsのパワーIC TDA1552Qを使ったステレオパワーアンプを作ることにした。

「はじめて作るパワーアンプ」という本で見て、前から作ってみたかった。その本では空中配線というかなり危険?な手法がとられていたが、イトー電子キットを発見。 1,900円 (税込・送料別)

回路図


部品点数がめっちゃ少ないから、あっという間に基板への半田付けは完了する。

オーディオIC TDA1552Q ・電解コンデンサー 25V 1000uF(MUSE KZ) 2個 ・電解コンデンサー 25V 68uF 1個 ・フィルムコンデンサー 63V 0.47uF(WIMA) 2個 ・ショットキーダイオード 1S5817G 1個 ・10kΩ 抵抗 1個

オプションで電解コン1000uFに積層セラ0.1uFを並列に挿入した。電源ノイズの軽減に役立つと思われるので。

ケース


今回のアルミケースはリードのPS-2

秋葉原ラジオセンター2Fのケース屋さんで購入。

850円くらいだったかな?


一気にどんどん穴あけ

今回は部品点数が極端に少ないから実装が主な仕事となる。

写真は背面

向かって右から電源の入力、スピーカー出力、ライン入力の順。ライン入力端子は安いものだと100円以下でもあるが、高級品だと500円とかする。
最低限必須な絶縁型で金メッキのものを買った。1個200円だったかな?



フロントの穴あけ

フロントはボリュームと ON/OFFスイッチ、そしてONの状態がわかるLEDだけにした。

入力を2系統にして切り替えスイッチを付けることも考えたが今回は保留。

一気に組み上げ

内部配線は適材適所。ただ出力の配線は迷った上に基板の穴の大きさからIVの単線を選択。
右下のボリュームはボリュームは10kΩAカーブ2連。マルツの150円くらいのヤツ。

パワーICの放熱のため、ICの背中を底面に固定。放熱版を寄り付けた作例もあったが、多分、このやり方で大丈夫でしょう。

電源は秋月の15V-1.6Aスイッチング電源。1100円
いつも通りセンターマイナスに改造

一つ上の写真の左に見えるのはスイッチング電源のノイズの除去に効果があると言われるトロイダルコイル。いろいろのページで実験されていたのでプラスマイナス両方に100μH9A(100円×2)を直列に入れた。
とりあえず私の耳にはノイズは聞こえないので良かったことにしておきましょう。オシロスコープなど持ってないし、正しいかどうかは分りません。

向かって右からライン入力、スピーカー出力、電源の入力。

ライン入力は2系統にして切り替えできるようにしようかな?などと思案していたら。思い余って小さな穴を空けてしまった。ちょっと失敗。
まあ気にしなければ大丈夫。

完成!!
先ずは壊れてもいいスピーカーをつないで音出ししてみたが、ノイズもなくいい感じで鳴る。
もれ電流も両チャンネルとも7〜8mV程度と優秀だと思う。一発で完成した。

その後、ずっと使っていなかったオーディオ用スピーカーONKYO D-102Aを接続したら、かなりいい感じですばらしく鳴ってくれた。こんな完成度の高いものが簡単に作れるなんて!と感激。放熱に関しても全く問題無し。これは良いぞ。めっちゃうれしいぞ。